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20240707 患者さんのリアルな漢方薬の感想①ある高齢女性

7月7日 七夕ですが、、、、


先日あったリアルなお話し


普段は別の医師が訪問する先の高齢患者さん

その日は、臨時で私が往診に伺った

「漢方薬の量を戻して欲しい」

と言われた


高齢者の方は体も小さく

代謝も低下してきているので

西洋薬では若い世代の方よりも量が少なくて済むことがある


特に腎機能や肝機能などのも徐々に低下してきていることも多いから

お薬に対する代謝も低下してくるので

若い世代の方だと同じ量を処方していると

効きすぎてしまう

過剰になってしまう

こともある


漢方薬の場合は

西洋薬とは考え方が違う

しかし、残念ながら漢方薬はまだまだ現代科学的な分析や証明が整っていない


そこで、若い世代の方と同じ量を高齢者に処方しても大丈夫か?

議論は残る


さて、その高齢者の方も

以前、若い世代の方へ最大量が処方されていたので

3回から2回に減量になったとのこと


すると、、、、、

「先生、元の方が元気が出る気がする。少なくなったら元の元気が出ない。。。」


漢方薬の名前は





清暑益気湯(セイショエッキトウ)


入っている生薬は


ビャクジュツ(白朮)

ニンジン(人参:薬用人参):元気を補う★

バクモンドウ(麦門冬);潤い

オウギ(黄耆):気を補う★

チンピ(陳皮):気を巡らせ、消化を助ける

トウキ(当帰):血(ケツ)を補う

オウバク(黄柏):虚熱を清する

カンゾウ(甘草):胃腸を整え、元気を補う、生薬の調整

ゴミシ(五味子):汗を逃げないようにする


※各生薬のはたらき、性質は一つではなく、ここでは一部を紹介


夏バテや夏バテ予防に有名な漢方薬ではありますが、、、

このおばあさんは、数年前からずーと飲んでいるとのこと


入っているものからは

長期に続けても大丈夫なものです


多分、中の「人参」「黄耆」が元気の元になっていると思います

「人参」+「黄耆」が入って、元気を補給する漢方薬を「参耆剤(ジンギザイ)」と呼びます


「参耆剤(ジンギザイ)」は、「人参」+「黄耆」が入っている漢方薬のグループです


補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)

などが、このグループに入ります


※漢方薬は薬です

種類によっては、漢方薬の種類ごとに、副作用に注意が必要か?それともあまり不安にならずに長期に使用しても大丈夫か?が違います。


どうぞ、漢方薬全般で考えるのではなく、漢方薬に詳しい専門家に、きちんと相談しながら使用してください


疑問や質問はホームページの問い合わせから

お寄せください



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