便秘と桃核承気湯①の続き
〇〇の漢方便秘薬
一言で漢方薬の下剤です
中に入っている(構成している)生薬はたった2つ
①大黄(ダイオウ)
②甘草(カンゾウ)
漢方外来で処方する時には
「大黄甘草湯」という漢方薬です
漢方薬は、構成生薬が少ないほどシャープに効くと言われています
漢方薬だから穏やか、、、、ではありません
漢方薬は長く飲まないと効かないから、、、、とんでもない
私は、大黄甘草湯を処方したことはありません
便秘で悩んでいる方には、便秘になっている原因があるはずだから!
便秘に悩んでいる方は、他にも悩みがあるはずだから!
私は、便秘を訴える方には、「溜め込みやすいタイプ」とお伝えします
溜め込む、滞る、、、、という表現します
漢方医学用語
瘀血(血(ケツ)を溜め込む、巡らない)
水滞(水を溜め込む、巡らない)
気滞(気が滞る、巡らない)
漢方医学的診察から、この様な体質を読み解き、漢方薬を選択します
桃核承気湯は、5種類の生薬で構成される漢方薬です
①桃仁(トウニン)
②桂枝(ケイシ)
③大黄(ダイオウ)★
④甘草(カンゾウ)★
⑤芒硝(ボウショウ
溜め込んでいる「血(ケツ)」や「気」を溶かして巡らせ、便で出す
というイメージです
〇〇の漢方便秘薬と同様に
大黄(ダイオウ)・甘草(カンゾウ)が入っています
しかし、違いは、残りの生薬と協力してはたらく点です
今回の患者さんは、便通と共に更年期のホットフラッシュが緩和されています
漢方医学の世界では
女性には必ず「血(ケツ)の問題」(血虚、瘀血)が存在すると考えます
月経があることを考えると身近に感じていただけると思います
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