昨日、恩師の訃報を知りました
アルフォンス・デーケン先生が天に召されました
30年前、医学部の一年生
先生の「死の教育」を受ける機会がありました
先生に学んだ「死生観」は、その後臨床で多くの方の看取りに際し、支えとなり現在にいたります
昨年、両親を在宅で看取りました
父の死が近い頃、デーケン先生の近著を求めました
神父さんの老人ホーム入所されていらっしゃるようでした
母とその姉妹は、戦後の混乱期にイエズス会の神父さんやシスターにお世話になりました
母は仏教徒のままでしたが、子供の時に覚えた聖人の日を口にしていました
彼女は、父の三七日に入浴中に亡くなっていたのですが、私は「汚れなき悪戯」のラストシーンのようにとらえています
30年前、上智大学の「死の教育」シンポジウムを思い出します
当時の自分と同年代、東大法学部学生
病のため余命宣告を受け死を見つめて生きることを冷静に語ってくれました
デーケン先生が立っていた母校講義室の教壇に、一昨年、昨年と、漢方の入門講義で立ちました
先生が見ていた風景を私も見る機会がありました
その講義室も、現在は建て替えで過去のものとなりました
デーケン先生とあの時、あの場所で出会えたことに感謝です
Kommentare