ネットニュースに医師のサイドビジネスについて興味深い記事がありました。
<売り上げは想定の10倍 医師が夜だけのジェラート店を営む真意>
ネットニュース毎日新聞
2021.09.04
(記事より抜粋)
ーもともとアイスが好きで、高校、大学とアイス店でアルバイトをした経験がある。どんなに不機嫌な子どもでも、アイスを渡した瞬間に笑顔になる様子が印象に残っている。
ー患者の臓器の組織を顕微鏡で観察する病理診断を専門にしていた。現在は特定の病院に所属しない「フリー」の医師。市内の医療機関の当直医として夜間や週末、入院患者のケアなどに当たるのが主な仕事だ。健康診断では1時間に30人、40人と診なくてはならない場合もあるが、患者一人ひとりにもっと時間と情熱を注ぐ医療を実現したいという理想がある。
ー医師業以外の収入源を確保し、経済的に自由になる意義は大きい。お金稼ぎが苦手な医師は多い。保険診療は報酬の財源が限られており、それで稼ごうと思ってもどこかで頭打ちになる。医師が理想的な医療のあり方を思い描いていても、経済上の理由で実現できない場合がある。
私も、
「患者一人一人にもっと時間と情熱を注ぐ医療を実現したいという理想」
があります。
私の漢方クリニック開業への問題点
患者さんの中には、「漢方薬には興味はあるが、高価だから、、、」という方がいます。
漢方薬は保険医ならば保険適応の漢方薬が処方できます。
(健康保険の認定によって1割負担、3割負担となり、患者様にとっては比較的安価と感じていただけます)
しかし、保険診療で収益を上げるためには、短時間で多くの患者様を診察しなければなりません。
開業の現実問題:施設投資、家賃、電子カルテ(セキュリティ含む)、スタッフへの給与、、、
このような理由から、特に私立の病院やクリニックは、一人の患者さんの診察時間が短くなります。(すなわち総数を多くするためです)
勤務医としては、患者さんのお話しをゆっくりきちんと聞こうとすると、施設からは嫌われます。「給料泥棒」と思われ、肩身の狭い思いをします。
患者さんからの評判は悪くないとして、施設には貢献していないことになります。
私のは現在の漢方クリニックでの外来は、保険が利きますが、出来高制です。
1時間に平均4人の患者さまの診察をしています。(予約制)
自分の時間収益が見えます。
私も漢方外来以外は、「フリーの医師」として、漢方外来の診療、健診、訪問診療、内視鏡検査等で、給与を維持しています。
これでは自分で開業して保険診療はできません。
自由診療になると、漢方薬を保険では処方できなくなります。
自分の理想とする開業を模索中です。
大学病院にも漢方外来は存在しますが、縮小や閉鎖されるところも多いです。
それぞれの詳細理由は不明ですが、収益などの点も加味されていると推察します。
これでは、漢方医学の研究は前進することができません。
漢方医学は日本伝統医学です。
みなさん、漢方ファン・漢方サポーターになってください!
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