なぜ神社と漢方はコラボしていたのか?──銀座セミナー報告

令和8年6月6日(土)、銀座にて、作家・歴史風土史家の大杉日香理先生とのコラボセミナーを開催いたしました。

テーマは 「漢方学 × 神社学」
昨年から続けてきた四季シリーズ全4回、いよいよ6月が締めくくりの回でした。

6月のテーマ ── 梅雨と、これからの酷暑に備える

四季シリーズの締めくくりとなる6月は、梅雨、そしてこれから訪れる夏の酷暑に、心身をどう整えて備えるかをテーマにお話ししました。

現代日本の夏は、私たちが子どもの頃に経験した夏とは、もはや別物です。

外に出れば未曾有の酷暑
屋内に入れば、エアコンによる強い冷え

体は一日のうちに何度も、極端な温度差にさらされます。
そのたびに自律神経はフル稼働し、知らないうちに疲弊していく。
夏バテ、倦怠感、頭痛、めまい、眠りの浅さ──こうした不調の背景には、この「見えない負担」があるのです。

漢方の知恵は、「過去のもの」ではありません

セミナーで特にお伝えしたかったのは、次のことです。

漢方は、決して過去の遺物ではない。

むしろ、未曾有の環境に置かれた現代の私たちにこそ、必要とされている知恵なのです。

漢方医学の根幹には、「心身の軸を整え、環境の変化に対応する力を育てる」という考え方があります。
これは、季節の移ろいに寄り添って生きてきた日本人が、長い時間をかけて磨き上げてきた智慧です。

酷暑もエアコン冷えも、先人たちは経験していません。
しかし、「自分の中心(軸)を整えて、外の変化に振り回されない体をつくる」という原則は、時代が変わっても揺るぎません。

梅雨には梅雨の、盛夏には盛夏の、養生の考え方がある。
そして、それを支える具体的な漢方薬や食養生の知恵もある。

そんな内容を、参加者の皆さまと共有した一日でした。

なぜ「漢方 × 神社」なのか

一見、意外な組み合わせに思えるかもしれません。
しかし実は、この二つには深い歴史的な繋がりがあります。

今からおよそ150年前、明治維新。
そして、その後の二度の大戦、特に第二次世界大戦後の欧米文化の流入。
この激動の中で、日本人が大切にしてきた先人の知恵は、意図的に、あるいは知らぬ間に覆い隠されてきました。

神社も、漢方も、日本の風土と日本人の体質に合わせて発展してきた文化です。
今も神社の境内を歩けば、漢方に縁のある植物や意匠を見つけることができます。

昔から、神社と漢方は自然にコラボしていた。
先人たちは、この二つに支えられながら、心と体を整えて生きてきたのです。

現代日本に、先人の知恵を

心身のストレスに侵されている現代日本。

今こそ、日本人のDNAに刻まれているはずの、先人の知恵と伝統文化を、思い出していただきたい。

その思いから、大杉先生とのコラボセミナーは始まりました。

「気になるけど、よく分からない」漢方

先人にとって、漢方は身近な存在でした。
しかし現代では、「気になるけれど、どう活用すればいいのか分からない」──そんな方がとても多いのではないでしょうか。

かつての私も、そうでした。

実際に漢方薬に出会い、その効果を体感したことをきっかけに、私は西洋医としての立場を活かしながら漢方医学を学び始めました。
今では、西洋医であり漢方専門医として、両方の視点から患者さんに向き合っています。

そんな私に、現代日本の心身の不調に貢献したいという思いを表現する場を与えてくださったのが、大杉先生でした。

漢方の真髄と、私の使命

漢方医学は、長い歴史に裏打ちされた、豊かな経験知に基づく医学です。
その真髄は深く、一朝一夕に理解できるものではありません。

だからこそ、その素晴らしさの一端を、皆さまが本当に必要としている形でお届けすることが、私の使命だと考えています。

酷暑の夏も、凍える冬も。
梅雨のだるさも、季節の変わり目の不調も。

「自分の心身の軸を、自分で整えていく力」を持てるように。
そのための知恵の橋渡しを、これからも続けていきます。

これからのこと

大杉先生とのコラボ、そして同じ志を持つ仲間とのコラボは、これからも続いていきます

新たな企画については、改めてお知らせいたします。

これまでのセミナーにご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
学んでいただいた漢方の知恵を、ぜひ日々の暮らしの中で活かしていただければ幸いです。

そして、この記事を読んでくださっている皆さまへ。

「言葉にしにくい体の不調」「漠然とした疑問」を、一緒に紐解いてみませんか?
次回の企画で、お会いできることを楽しみにしています。

漢方吉祥
小暮晃子

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ホームページおよび公式SNSにて順次お知らせしてまいります。

【公式Instagram】https://www.instagram.com/kampo_kissho/

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