こんにちは。
漢方吉祥の小暮晃子です。
いつも漢方吉祥を応援していただき、誠にありがとうございます。
学会参加報告の第二弾は、少し胸に迫るテーマです。「がん治療を乗り越えられた方の”その後”を、漢方はどう支えられるのか」というシンポジウムを聴いてまいりました。
治療が終わっても、日常は続きます
がんの治療は目覚ましく進歩し、多くの方が病気と付き合いながら暮らせる時代になりました。
けれども現実には、治療の後もだるさや痛み、ほてりなどに悩まされ、仕事を続けたくても続けられない、という方がたくさんいらっしゃいます。
北海道大学の先生は、このようにおっしゃっていました。
「働くことは、経済的な意味だけではありません。心の支えでもあるのです」
治療を乗り越えた方が、また自分らしく暮らせるように。その手助けの一つが、漢方だったのです。
現場で示された、漢方の確かな手ごたえ
乳がん治療後の、つらいほてり・のぼせに
乳がんの治療では、更年期に似たほてりやのぼせ、関節の痛みが現れることがございます。東北大学の先生からは、漢方薬でこうした症状がやわらいだという研究報告がございました。「体が楽になれば、仕事にも前向きになれる」——そのような視点での研究も進んでいるそうです。
大腸がんの手術後、元気を取り戻すお手伝いを
北海道大学の先生からは、大腸がん手術後の患者さん100名を追跡した研究のご報告。元気を補う漢方薬を長く続けられた方は、日常生活への戻りが早く、仕事にも復帰しやすく、「自分はやれる」という自信も高い傾向があったとのことでした。
人生の最終段階でも、漢方はそっと寄り添えます
湘南鎌倉総合病院の先生からは、終末期の患者さんとご家族に寄り添う中で、つらさを和らげるだけでなく、”心のケア”としても漢方が力を発揮するというお話。今年新しく出版された「がん治療を支える漢方の活用ガイド」も紹介されました。
感じたこと
西洋医学と漢方は、対立するものではございません。手を取り合って患者さんを支える仲間なのだと、改めて感じた時間でございました。
がん細胞と闘うのは、西洋医学の得意分野。けれども、その治療を乗り越えた先の「毎日をどう過ごすか」「どう働くか」「どう生きるか」を支えるのに、漢方は本当に大きな力を持っております。
「病気を治す医療」から、「人生を支える医療」へ。
その静かな移り変わりの真ん中に、漢方は確かに存在しておりました。
もし今、ご自身やご家族が、がん治療の副作用でおつらい思いをされていましたら、どうか一度、漢方という選択肢を思い出してみてください。
これからも、皆様の心と体を整えるための情報を発信してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。